大相撲時津風部屋の序ノ口力士時太山(ときたいざん)こと斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)が急死した問題で、愛知県警の任意の聴取に対し、兄弟子の一人が「死亡当日に金属バットで斉藤さんを殴った」と供述していることが26日、わかった。
調べによると、斉藤俊さんは名古屋場所前の6月26日、愛知県犬山市内の宿舎で、兄弟子とぶつかりげいこをしている最中に体調不良を訴え、病院に運ばれたが死亡が確認された。時津風親方(57)(元小結双津竜)がビール瓶で殴り、兄弟子らに「かわいがってやれ」と暴行を指示したという。斉藤さんは、死亡当日の26日に、けいこ場で力士3、4人と、約30分もの長時間にわたるぶつかりげいこを強いられた。けいこの際、兄弟子の一人が金属バットを持ち出し、斉藤さんを殴ったという。
⇒時津風親方【画像】
また、時津風親方が8月上旬、新潟市にある斉藤俊さんの実家を訪れて謝罪した際、ビール瓶で殴った時の状況などを父親の斉藤正人さん(50)ら遺族に伝えていたこともわかった。時津風親方は、斉藤俊さんが亡くなる前日の夕飯の時に、斉藤俊さんを斜め後ろに正座させ、ビール瓶で顔を殴ったことを説明。斉藤俊さんの伯父(44)は「心から謝罪しているようには見えなかった」と、不信感をあらわにした。
亡くなる1週間前、部屋を抜け出した斉藤俊さんを、両親が説得し、部屋に連れ戻した際、親方夫妻や兄弟子らは、「心配しないでください」と話していたが、その後も斉藤さんからは「やめたい」と自宅に電話があったという。また遺品の中には、真っ二つに折られた携帯電話や、粉々にされたデータ保存用のカードがあったという。
【時津風部屋けいこの様子】
斉藤俊さんが急死した直後の6月26日夕、時津風部屋が遺族に無断で斉藤さんを火葬する準備をしていたことが分かった。遺族の同意を得ずに火葬することは異例で、新潟県に住む遺族からは「暴行の痕跡を隠そうとしたのではないか」と批判の声が上がっている。 遺族によると、同月26日午後4時ごろ、愛知県の葬儀業者から斉藤俊さんの実家に電話があり「現地で火葬して新潟へ届けたい」などと言われたという。遺族が抗議したため、火葬は見送られた。時津風親方が翌27日に、斉藤俊さんの実家を訪れた際は「(火葬の手配は)隠すわけでやったのではない」と、暴行問題の隠ぺいについては否定していた。
◆母後悔「逃げろと言えば…」
新潟県に住む斉藤俊さんの両親は26日、 「兄弟子たちが『俊を鍛える』と言うので頼もしかったのに」と悔しがった。 亡くなる5日ほど前に斉藤俊さんに会った父親の斉藤正人さん(50)は「いい体になってきたな」と感じ、 「相撲道の心を鍛えてほしかった。横綱や大関になれとは言わない。 今頑張ればどんな社会でも通用するんだぞ」と、 何度も逃げ帰ってくる息子に、心の中ではエールを送り続けていた。 しかし、死亡翌日の6月27日に自宅に運ばれてきた遺体には、全身にあざや切り傷、 足にはやけどのようなあとが数カ所にあり、顔は原形をとどめないほど変わり果てていた。 当時、母親(42)も「入門して時太山というしこ名をもらったとき『僕名前もらったよ』って喜んで…。 亡くなる前日に電話が来たとき『逃げろ』って言えばよかった…」と涙を流した。 これに対し、謝罪と事情説明に自宅を訪れた時津風親方は「けいこをやれ、 やれとばかり言えない。『もういいよ、やめ』とわたしは言うんですよ」と釈明していたという。
「放っておいたらうやむやになる」と感じた斉藤正人さんらは、自ら行政解剖を依頼。 愛知県警による真相解明が動きだす端緒となった。
◆兄の遺体を目にしたとき、妹は半狂乱になり…
凄惨なリンチを受け死に至った斉藤俊さん…。その遺体の様子を見て、7歳の妹は半狂乱になり、「おにいちゃーん!」と叫んだという。斉藤俊さんの遺体の様子は、
・片方の目が拳による殴打(?)で陥没
・片耳がひきちぎれ、もう片方は裂けている状態
・歯のほとんどが折れまくりで、ボロボロの口元
・骨が折れ、左に曲折している鼻
・全身ドス黒く変色したアザの跡
・足裏にタバコの火傷跡
というあまりにも酷いもの。
斉藤俊さんの父・斉藤正人さんも語るに耐えない様子だ。
日本の国技である“相撲”だが、修行部屋では“かわいがり”と呼ばれる、兄弟子が弟弟子を必要以上に痛めつけたりリンチすることも多いのだというのだ。
◆“かわいがり”の現場とは…【動画】
※いくら稽古の一部とはいえ、凄惨なリンチの現場と変わりない実態。何故こんなことが許されるのか…。
再生する↓↓
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